東京大学中東地域研究センター UTCMES スルタン・カブース・グローバル中東研究寄付講座

イランの対東アジア政策に関するラウンドテーブル・ミーティング

 2012年12月12日、UTCMESはラソール・モハージェル・イラン国外務省アジア・オセアニア局長を招き、円卓会議「イランの東アジア外交政策」を開催しました。冒頭、モハージェル局長から、イラン・イスラーム共和国は中東地域の平和と安定を希求していること、またイランでは信教の自由が保障され、多数派を占めるシーア派住民も、国内の他宗派・他宗教の信奉者に対して穏健な姿勢を示していることを説明しました。

 そのうえでモハージェル局長は、20世紀はアメリカの世紀であったが、21世紀はアジアの世紀になると展望し、そのさいには力ではなく協力と交渉によって国際協調が保たれるべきであること、また個人がイランを理解するための最適な方法は「百聞は一見にしかず」すなわちマスメディアの情報に惑わされず、自分の目でイランを見ることの重要性を語りました。
またイランと東アジア諸国との関係について、他の東アジア諸国同様に、イランは日本との友好的な関係を築いていること、
その友好的な関係は単にエネルギー外交によってだけではなく、共に長い歴史を有していること、文化的に多くの共通項を有することなど、様々な要因によって支えられていることを説明しました。

 質疑応答の時間には、核開発をめぐるイランと中国の関係、イランとイスラエルの関係、さらにはシリア情勢の現状とそれに対するイランの立場など、東アジアにとどまらない、イランとアジア諸国との関係について、活発な議論が交わされました。

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