土壌圏科学研究室からのメッセージ
土壌の生物的機能を明らかにして食糧生産や生態系保全に役立てる
土壌は陸上生態系の土台をなし、食糧生産を支えています。
そこには土壌に生息する膨大な数の多種多様な微生物の働きが大きく貢献しています。
物質循環の駆動や植物への養分供給はその一例です。
土壌の生物的機能の全貌を明らかにして診断・制御・利用する事は、土壌を健全に保ち、人類が生存するための重要な課題です。
土壌圏科学研究室は「土壌の生物的機能とそのしくみを明らかにして持続的食糧生産や生態系保全に貢献する」ことを使命として研究・教育活動を行っています。
私達の研究対象は、農耕地や森林の土壌です。
土壌に興味を持ち研究意欲の高い学生を歓迎します。
土壌圏科学研究室 教授 妹尾 啓史
お知らせ・新着情報
NEWS
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2024.10.31
論文
土壌微生物による温室効果ガスN₂O生成の新しい経路を明らかにした私達の論文が公表されました。 -
2024.9.19
発表
ミネソタ大学 BioTechnology Institute(ミネアポリス)において、増田助教が招待講演を行いました。タイトル:Nitrogen fixation by iron-reducing bacteria in rice paddy soil and its enhancement via iron application -
2024.9.19
発表
The 14th Asian Symposium of Microbial Ecologyにおいて、郭(D2)が口頭発表を行いました。タイトル:Study on a mechanism of phosphate solubilization in low GC Gram-positive bacteria -
2024.9.17
論文
水田土壌への酸化鉄の添加が鉄還元窒素固定菌を活性化すると同時にメタン生成を抑制することを示した私達の論文が公表されました。 -
2024.9.3
発表
日本土壌肥料学会2024年度大会において、増田助教が招待講演を行いました。また、佐藤(D3)が口頭発表を、郭(D2)・岡内(M2)がポスター発表を行いました。 -
2024.6.15
発表
日本土壌微生物学会2024年度大会において、大塚准教授が口頭発表を、増田助教とWang Chaonan(D3)がポスター発表を行いました。 -
2024.6.11
論文
リン酸鉄溶解細菌Bacillus subtilisのコンプリートゲノム情報について論じた私達の論文が公表されました。 -
2024.5.24
論文
地球規模の土壌メタゲノム解析からDeltaproteobacteria綱に属するAnaeromyxobacteraceaeとGeobacteraceaeが様々な土壌に普遍的に存在する窒素固定菌であることを明らかにした私達の論文が公表されました。 -
2024.4.16
論文
環境酵素合成の資源配分モデルに基づいて環境酵素化学量論の有用性について論じた私達の論文が公表されました。 - 2024.4.1博士課程1年生1名、修士課程1年生1名、学部4年生3名が新たに研究室メンバーとして加わり、新年度をスタートしました。
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2024.2.1
掲載
妹尾教授らが編集・執筆した土壌学の重厚な教科書・解説書「朝倉農学大系9 土壌学」が刊行されました。 -
2024.2.1
掲載
「科学」(岩波書店)に、鉄還元菌窒素固定の発見の経緯と研究の発展についての解説「鉄で土を肥やす」(増田・妹尾)が掲載されました。 -
2024.1.22
掲載
作物生産と土づくりVol.56の技術展望に増田助教が執筆した『メタトランスクリプトーム解析による水田土壌微生物の新機能発見とその応用ーメタン生成・消去や窒素固定を担う微生物ー』が掲載されました。
また、新潟アグロノミー第56号に増田助教の報文『鉄で土を肥やす!鉄還元に伴う窒素固定の発見』が掲載されました。 -
2023.11.28
発表
日本微生物生態学会第36回大会(浜松)において、Wang Chaonanがポスター発表を行いました。 -
2023.11.18
発表受賞
日本ペドロジー学会2023年度大会において、佐藤(D2)がポスター賞を受賞しました。発表タイトル:土壌中の低結晶性鉄鉱物を区別する逐次抽出法の開発 -
2023.11.8
発表
ミネソタ大学-東京大学 Joint Symposium on Innovative Microbiology and Biotechnologyにおいて、妹尾教授がフラッシュトークを行いました。 -
2023.10.20
掲載
アグリバイオ11月号に妹尾教授が企画した特集『温室効果ガスを削減する土壌微生物研究』が掲載されました。 -
2023.10.12
受賞
増田助教が2023年度(第22回)日本農学進歩賞の受賞者に選ばれました。研究業績課題名:水田土壌の窒素固定やメタン生成・消去を担う微生物群の同定と応用
11月24日(金)午後1時から東京大学農学部弥生講堂において授賞式および受賞講演会が行われる予定です。授賞式・受賞講演はオンライン配信もされます。 -
2023.9.13
発表受賞
日本土壌肥料学会2023年度大会において、佐藤(D2,口頭発表:水田土壌に散布された純鉄粉から生成した低結晶性鉄鉱物による鉄還元菌窒素固定活性の増強)、千原(M2,ポスター発表:水田土壌への酸化鉄鉱物の添加による鉄還元菌の活性化を介したメタン生成抑制)が若手優秀発表賞を受賞しました。
また、増田助教が第41回日本土壌肥料学会奨励賞の受賞講演を行いました。発表タイトル:水田土壌における窒素および炭素循環を駆動する新規微生物群の発見と応用 -
2023.9.1
発表
15th European Nitrogen Fixation Conference(ナポリ)において、増田助教がポスター発表を行いました。 -
2023.8.29
発表
National Crops Resources Research Institute(ウガンダ)において、妹尾教授がセミナーを行いました。 -
2023.7.29
発表
国際基礎科学年公開シンポジウム「食・土・肥料-SDGs達成のための基礎科学として」において、増田助教が招待講演を行いました。 -
2023.7.20
論文
窒素肥料を施用/無施用で水稲を栽培し続けている水田において鉄還元菌窒素固定が持続的水稲生産に重要であることを示した私達の論文が公表されました。 -
2023.7.13
論文
水田土壌において鉄還元菌窒素固定が活発に起こっており、鉄の施用によってさらに増強できることを直接的に証明した私達の論文が公表されました。 -
2023.4.8
論文
土壌動物(ダニ)の摂食活動の強化は有機質肥料を施用した土壌からのN₂O排出パターンを変化させることを明らかにした私達の論文が公表されました。 - 2023.4.1博士課程1年生1名、修士課程1年生2名、学部4年生3名が研究室メンバーとして加わり、新年度をスタートしました。
- 2022.12.19研究室ホームページをリニューアルしました。
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2022.11.1
発表
日本微生物生態学会第35回大会において、Xu(JSPS特別研究員)が口頭発表を、増田助教と千原(M1)がポスター発表を行いました。 -
2022.10.26
受賞
増田助教が第41回日本土壌肥料学会奨励賞を受賞しました。研究題目:水田土壌における窒素および炭素循環を駆動する新規微生物群の発見と応用 -
2022.9.16
発表
日本土壌肥料学会2022年度東京大会において、妹尾教授がシンポジウム招待講演を行いました。タイトル:低炭素社会の実現を目指した土壌生物研究
また、佐藤(D1)がポスター発表を行いました。タイトル:水田土壌の低結晶性鉄鉱物による鉄還元菌窒素固定の増強 -
2022.8.1
発表
22nd World Congress of Soil Science(グラスゴー)において、妹尾教授が基調講演を行いました。講演タイトル:Unveiling microbial drivers of N-transformation in agricultural soils: towards novel and practical soil management for soil health -
2022.7.19
論文
鉄の施用によって窒素肥料を減らした水稲生産が可能であることを圃場試験で実証した私たちの論文がInt. J. Environ. Res. Public Healthから公表されました。