土壌圏科学研究室からのメッセージ
土壌の生物的機能を明らかにして食糧生産や生態系保全に役立てる
土壌は陸上生態系の土台をなし、食糧生産を支えています。
そこには土壌に生息する膨大な数の多種多様な微生物の働きが大きく貢献しています。
物質循環の駆動や植物への養分供給はその一例です。
土壌の生物的機能の全貌を明らかにして診断・制御・利用する事は、土壌を健全に保ち、人類が生存するための重要な課題です。
土壌圏科学研究室は「土壌の生物的機能とそのしくみを明らかにして持続的食糧生産や生態系保全に貢献する」ことを使命として研究・教育活動を行っています。
私達の研究対象は、農耕地や森林の土壌です。
土壌に興味を持ち研究意欲の高い学生を歓迎します。
土壌圏科学研究室 教授 妹尾 啓史
お知らせ・新着情報
NEWS
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2023.11.18
発表受賞
日本ペドロジー学会2023年度大会において、佐藤(D2)がポスター賞を受賞しました。発表タイトル:土壌中の低結晶性鉄鉱物を区別する逐次抽出法の開発 -
2023.10.20
掲載
アグリバイオ11月号に妹尾教授が企画した特集「温室効果ガスを削減する土壌微生物研究」が掲載されました。 -
2023.10.12
受賞
増田助教が2023年度(第22回)日本農学進歩賞の受賞者に選ばれました。研究業績課題名:水田土壌の窒素固定やメタン生成・消去を担う微生物群の同定と応用
11月24日(金)午後1時から東京大学農学部弥生講堂において授賞式および受賞講演会が行われる予定です。授賞式・受賞講演はオンライン配信もされます。 -
2023.9.13
発表受賞
日本土壌肥料学会2023年度大会において、佐藤(D2,口頭発表:水田土壌に散布された純鉄粉から生成した低結晶性鉄鉱物による鉄還元菌窒素固定活性の増強)、千原(M2,ポスター発表:水田土壌への酸化鉄鉱物の添加による鉄還元菌の活性化を介したメタン生成抑制)が若手優秀発表賞を受賞しました。
また、増田助教が第41回日本土壌肥料学会奨励賞の受賞講演を行いました。発表タイトル:水田土壌における窒素および炭素循環を駆動する新規微生物群の発見と応用 -
2023.07.20
論文
窒素肥料を施用/無施用で水稲を栽培し続けている水田において鉄還元菌窒素固定が持続的水稲生産に重要であることを示した私達の論文が公表されました。 -
2023.07.13
論文
水田土壌において鉄還元菌窒素固定が活発に起こっており、鉄の施用によってさらに増強できることを直接的に証明した私達の論文が公表されました。 -
2023.04.08
論文
土壌動物(ダニ)の摂食活動の強化は有機質肥料を施用した土壌からのN₂O排出パターンを変化させることを明らかにした私達の論文が公表されました。 - 2023.04.01博士課程1年生1名、修士課程1年生2名、学部4年生3名が研究室メンバーとして加わり、新年度をスタートしました。
- 2022.12.19研究室ホームページをリニューアルしました。
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2022.11.01
発表
日本微生物生態学会第35回大会において、Xu(JSPS特別研究員)が口頭発表を、増田助教と千原(M1)がポスター発表を行いました。 -
2022.10.26
受賞
増田助教が第41回日本土壌肥料学会奨励賞を受賞しました。研究題目:水田土壌における窒素および炭素循環を駆動する新規微生物群の発見と応用 -
2022.09.16
発表
日本土壌肥料学会2022年度東京大会において、妹尾教授がシンポジウム招待講演を行いました。タイトル:低炭素社会の実現を目指した土壌生物研究
また、佐藤(D1)がポスター発表を行いました。タイトル:水田土壌の低結晶性鉄鉱物による鉄還元菌窒素固定の増強 -
2022.07.19
論文
鉄の施用によって窒素肥料を減らした水稲生産が可能であることを圃場試験で実証した私たちの論文がInt. J. Environ. Res. Public Healthから公表されました。