研究室からのメッセージ
Message
土壌の生物的機能を明らかにして食糧生産や生態系保全に役立てる
土壌は陸上生態系の土台をなし、食糧生産を支えています。そこには土壌に生息する膨大な数の多種多様な微生物の働きが大きく貢献しています。物質循環の駆動や植物への養分供給はその一例です。土壌の生物的機能の全貌を明らかにして診断・制御・利用する事は、土壌を健全に保ち、人類が生存するための重要な課題です。
土壌圏科学研究室は「土壌の生物的機能とそのしくみを明らかにして持続的食糧生産や生態系保全に貢献する」ことを使命として研究・教育活動を行っています。私達の研究対象は、農耕地や森林の土壌です。土壌に興味を持ち研究意欲の高い学生を歓迎します。
土壌圏科学研究室 教授 妹尾 啓史
お知らせ
News
- 2022年4月1日
博士課程1年生1名、学部4年生3名が新たに研究室メンバーとして加わり、新年度をスタートしました。 - 2022年3月16日
農学と工学の超越創発イノベーションフォーラム(オンライン開催)において、増田助教が招待講演を行いました。タイトル:「鉄で土を肥やし環境を守る:水田の持続的水稲生産を支える鉄還元菌窒素固定の発見と応用」 - 2022年3月15日
日本農芸化学会2022年度大会(オンライン開催)において、笠原(M2)が口頭発表を行いました。タイトル:「水田土壌において鉄還元窒素固定菌への炭素源供給を担う微生物群の解明」 - 2022年3月7日
新潟県土壌肥料懇話会 令和3年度第2回研究会(オンライン開催)において、増田助教が招待講演を行いました。タイトル:「鉄で土を肥やす!鉄還元に伴う窒素固定の発見」 - 2021年11月12日
令和3年度肥料経済研究会において、妹尾教授が招待講演を行いました。タイトル:「鉄で土を肥やす~水田土壌における窒素固定の新たな役者「鉄還元菌」の発見と応用」 - 2021年11月20日
2021年度 日本土壌肥料学会 関東支部大会 において私達の発表がポスター賞を受賞しました。タイトル:「窒素長期無施用水田土壌における窒素肥沃度維持の微生物メカニズム」増田曜子、佐藤咲良、宮本稜太、高野諒、石井勝博、大峽広智、白鳥豊、妹尾啓史
また、佐藤(M2)がポスター発表を行いました。タイトル:「水田土壌で確認された各形態の鉄鉱物種による鉄還元菌窒素固定の増強効果」 - 2021年10月30日-11月2日
日本微生物生態学会第34回大会(新潟、オンライン開催)において、Shen研究員とXu研究員がシンポジウム招待講演を行いました。また、大塚准教授、Shen研究員、Zhang(D3)、岩田(M2)、笠原(M2)が研究発表を行いました。 - 2021年10月26-28日
Nature Conference: Waste Management and Valorisation for a Sustainable Future(オンライン開催)において、Shen研究員が研究発表を行いました。 タイトル:Fungal control in cropland fields via enhancing belowground fungal graze with waste coconut husks - 2021年10月25, 30日
岐阜県立岐阜農林高等学校生物工学科において妹尾教授が授業を行いました(25日)。また、同校の生徒が研究室を訪問しました(30日)。 - 2021年10月29日
「作物生産に由来する温室効果ガス排出を削減して低炭素社会実現に貢献する土壌管理技術の開発」について、特設ページで紹介しています。 - 2021年9月30日
鉄還元窒素固定菌の再分類についての私達の論文「Genome-Based Taxonomic Rearrangement of the Order Geobacterales Including the Description of Geomonas azotofigens sp. nov. and Geomonas diazotrophica sp. nov.」が公表されました。 - 2021年9月14,15日
日本土壌肥料学会2021年度大会(オンライン開催)において、大塚准教授、増田研究員、Shen研究員、Xu研究員、Zhang(D2)、佐藤(M2)が研究発表を行いました。 - 2021年8月27日
Plant Microbiota Research Network (PMPR) 第1回シンポジウム(オンライン)において、増田研究員が発表を行いました。タイトル:木(=bacteria)を見て森(=microbiome)も見るために。 - 2021年7月26日
水田土壌や底質から分離した新奇鉄還元細菌についての私達の論文「Geomesophilobacter sediminis gen. nov., sp. nov., Geomonas propionica sp. nov. and Geomonas anaerohicana sp. nov., three novel membersin the family Geobacterecace isolated from river sediment and paddy soil」が公表されました。 - 2021年6月24日
World Microbe Forum(オンライン開催)において、Shen(特任研究員)が口頭講演(タイトル:Soil Mites Mitigate Soilborne Crop Diseases By Suppressing Fungal Pathogens)とポスター発表(Mites Mitigate Soil N2O Emissions By Consuming Fungal N2O Producers)を行いました。 - 2021年6月19日
日本土壌微生物学会(オンライン開催)において、妹尾教授が招待講演を行いました。タイトル「水田土壌における鉄還元菌窒素固定の学術的基盤解明と低窒素農業への応用:低炭素社会の実現を目指して」
また、Shen(特任研究員)が口頭発表を行いました。タイトル「Soil Mites Mitigate Soilborne Crop Diseases By Suppressing Fungal Pathogens」 - 2021年4月1日
修士1年生2名、学部4年生2名が新たに研究室メンバーとして加わり、新年度をスタートしました。 - 2021年3月4日
菌食性土壌動物(ササラダニなど)による農耕地土壌からのN2Oガス発生削減についての私達の論文「Mitigating N2O emissions from agricultural soils with fungivorousmites」が公表されました。研究科HPの研究成果はこちら。 - 2021年2月17日
低窒素農業を目指して進めている私達の研究の論文「Enhancement of the nitrogen-fixing activity of paddy soils owing to iron application(鉄の添加による水田土壌の窒素固定活性の増強)」が公表されました。 - 2021年1月28日
土壌微生物×物質循環ワークショップ(オンライン開催)において、増田(特任研究員)が招待講演を行いました。題目:「土壌微生物の隠された生態を明かすメタトランスクリプトーム解析とその応用」 - 2020年11月
JST未来社会創造事業「地球規模課題である低炭素社会の実現」領域「ゲームチェンジングテクノロジー」による低炭素社会の実現」探索研究に私たちの課題「鉄還元菌窒素固定の増強による低肥料バイオマス生産」(代表者:妹尾)が採択されました。 - 2020年10月
科研費基盤研究(S)に私たちの研究課題「水田土壌の窒素供給力を支える鉄還元菌窒素固定の学術的基盤解明と低窒素農業への応用」(代表者:妹尾)が採択されました。 - 2020年9月
NEDO「ムーンショット型研究開発事業」として「資源循環の最適化による農地由来の温室効果ガスの排出削減」(プロジェクトマネージャー:南澤究東北大特任教授)が採択されました。私たちは、土壌微生物を用いたN2Oの資源化に関する研究を開始しました。 - 2020年12月9日
鉄還元細菌Geomonasの新種の提唱に関する私たちの論文が公表されました。 - 2020年12月2日
火山灰土壌の埋没腐植層における無機化に関する私たちの論文が公表されました。 - 2020年10月6日
水田土壌における硝酸のアンモニアへの異化的な還元に関する私たちの論文が公表されました。 - 2020年9月10日
日本土壌肥料学会2020年度大会(オンライン開催)において、増田(特任研究員)とShen Haoyang(特任研究員)が研究発表を行いました。また、増田がSSPN Award(日本土壌肥料学会英文誌 論文賞)受賞記念講演を行いました。 - 2020年7月19日
ホームページをリニューアルしました。 - 2020年7月1日
鉄還元細菌Anaeromyxobacterの窒素固定能を世界で初めて証明した私たちの論文が公表されました。 - 2020年4月28日
鉄還元細菌についての私たちの論文が公表されました。 - 2020年4月15日
妹尾教授らによる鉄還元菌窒素固定の研究が農学部広報誌「弥生」のYayoi Highlightに掲載されました。 - 2020年4月1日
修士1年生3名と学部4年生2名が新たに研究室メンバーとして加わり、新年度をスタートしました。
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